企業情報 FACTORY 新居浜工場
1888年から続く永い歴史の中
培われた高い技術力と、
変わらずつないできた想い
※1898年(明治31年)新居浜(惣開)製錬所
住友重機械創業の地にて、搬送システムの
マザーファクトリーとして
新居浜工場は1888年の発足以来、110余年の歴史を持ち、
その技術力と想いは人から人へと蓄積され続け、今に受け継がれています。
これからも国内屈指の製造能力を有する搬送システム製造工場として、
また、技術の継承と発展を続けながらマザーファクトリーとして
私たちはお客様と共に歩み続けます。
新居浜工場について
新居浜工場について 住友重機械工業の愛媛製造所(新居浜工場)は、“住友重機械創業の地”愛媛県新居浜市に位置し、住友重機械工業の産業機器事業部、技術研究所、住友重機械搬送システム、住友重機械ハイマテックスが所在します。
- OUTLINE
- 敷地面積:418,000㎡ / 開設:1888年
マップ内の数字をクリックすると、各所の説明や写真がご覧いただけます。
02危険体験教室
安全教育の一環として、工場に潜む危険を説明・疑似的に体感させるためのエリアで、特に経験の浅い作業員に対しての教育を進めています。
物が落ちてくる想定の実験や、自分がもし安全帯を装着した状態で落下したらどうなるかなどを、説明だけでなく、設備を使って実際に体験したり目の当たりにしたりすることで、安全対策の重要性や必要性を周知します。
VRなどで体験する設備もあり、工場内の安全対策に力を入れています。
03鉄工工場(構造物製作:切断)
鉄工工場内の切断エリアです。資材として搬入した鉄板鋼板や型鋼を切断し、製品へと加工していきます。
切断は主にNC切断機で精密で効率的な切断を行います。切断機には3種類あり、それぞれの特徴に合わせて使い分けています。
- レーザー切断機:薄板に適用。細かく美しい切断面で、歪が少なく精度が必要な部品に利用。
- プラズマ切断機:薄板から中厚板に適用。切断スピードが早く非常に効率的。レーザーと比べると切断面が荒くなる。
- ガス切断機:板厚200mmまでの厚板に適用。最も入熱が高いが、分厚い鉄板の切断が可能。
04鉄工工場(構造物製作:製缶・溶接)
鉄工工場の製缶・溶接エリアです。切断した鉄板を設計図面に応じて立体的に組み立て、溶接し、ブロックにします。
クレーンなどの運搬機は一品受注の生産品のため、組み立てるものの大きさや形状などは常に変化します。
そのため、あらゆる大きさ、種類の製造に対応できるよう、工場構造・配置を臨機応変に工夫して運用しています。
また、天井には明り取りの窓とLED照明を使用しており、省エネルギー化による環境への配慮にも取り組んでいます。
05塗装工場
(ブラスト加工・第1塗装工場)
ブラストと第1塗装工場です。ブラストで表面の清浄度を確保した後すぐに塗装工程へ移れるように併設されています。
また、近くには第2第3塗装工場と共に、乾燥用のテントハウスも複数設置しており、効率的でスムーズに塗装と乾燥工程を進行できるようになっています。
温度・湿度をコントロールした環境下で塗装ができるように空調設備を整えています。
06塗装工場(第2・第3塗装工場)
増設された第2・第3塗装工場です。ブラストと第1塗装と共に、乾燥用のテントハウスも複数設置しており、効率的でスムーズに塗装と乾燥工程を進行できるようになっています。
温度・湿度をコントロールした環境下で塗装ができるように空調設備を整えています。
07屋外組立ヤード
屋外にある組み立てヤードです。それぞれ製造してきたブロックを組み立て、製品を形作っていきます。
クレーンなどの運搬機は完成品が非常に大きいため、屋外の移動式建屋の下で組み立てを行い、クレーンで全体組立バースまで移動させます。
大型ジブクレーン4台と移動式建屋3棟、大型運搬台車等を用いて製造を滞りなく進行します。
08機械加工・機械装置組立工場
様々な機械部品の加工や、機械装置の組み立てを行う工場です。
製品のより機能的な部分を製造しながら、大小さまざまなパーツを組み立てていきます。
こちらの工場も、あらゆる大きさの製造に対応できるよう、工場構造・配置を臨機応変に工夫して運用しています。
09全体組立/出荷用バース
大型運搬機械の全体組立とその完成品を出荷するバースです。屋外組立ヤードで組みあがった製品の最終的な仕上げや、組み立てを行うと共に、全体試運転などもこちらで実施します。
大きな完成品を岸壁から台船に乗せてお客様の元へお届けします。
ものづくりの主な工程・流れ
01資材の搬入
製品を造り上げる鋼板・型鋼・パイプなどの搬入資材を受け入れ、形状によってエリア分けをして保管しています。
トラックでの陸送の他、大きなものになれば岸壁より船で搬入され、リフティングマグネットなどを使って荷下ろしした上で、鉄工工場へと運ばれていきます。
02鉄工工場にて切断・製缶・溶接などの加工
納入されてきた鋼板などの素材から、図面からの情報や要領書に基づき、鉄板や形鋼を自動切断機などを使用して切り出し、機械の部品を作成します。
次に、製缶作業として設計図面に従って切断・加工された部品を立体的に組み立てていきます。製缶士が組み立て、溶接士が鋼材同士を溶接で接合し、部品を一つの塊(ブロック)に加工していきます。
生産革新活動により、現在の自動切断機稼動状況、ボトルネックなどのリアルタイムでの見える化、より効率的に生産状況を管理できるように日々改善を進めています。
03大型機械加工設備による
機械装置の精度の高い加工
機械部品の取り付けに必要な穴や取り付け面の加工などを大型の機械加工設備にて行います。
1/1000ミリ単位の精度の高い加工が必要になり、非常に精密な作業・結果が要求され、慎重かつ丁寧に業務にあたります。
04塗装工場にて塗装加工
機械加工終了後の大型ブロックを、塗装工場で塗装していきます。
ブラストで表面の汚れなどを除去して表面に微細な凹凸を付ける事でより塗料がのりやすいように加工します。
ブラスト後はすぐに塗装を施し、温度・湿度のコントロールされた環境下で乾燥・塗装の工程を繰り返します。
塗装を施すことで、外観の美しさはもちろん製品の錆や劣化を防ぐことにもつながります。
05屋内外の組立ヤードなどにて製品を組立、
出荷岸壁付近で全体を組立
塗装の終わったブロックに、機械装置組み立て工場にて減速機・モーター・配線・配管・その他機器などの取り付けを行います。
その後、組み立ての終わったブロックを屋外組立ヤードに運搬し、全体組立を行います。
06全体組立/出荷バースより台船で出荷へ
屋外組立ヤードで製品の全体組立を行います。屋外組立ヤードにて最終仕上げや試運転などを行い、製品に問題が無いことを確認します。
最終的に組み上がった完成品を全体組立ヤードから台船に乗せてお客様の元へお届けします。
MANUFACTURING MANAGER’S MESSAGE 製造部長メッセージ
QCDSEを徹底した、
誠実なものづくりを
当社が製造する機器は、インフラ関係でも重要な設備であり、お客様にとっても社会的にも、絶対に止めることのできない設備ばかりです。大前提として、QCDSEを徹底した堅実誠実なものづくりを実施すると共に、お客様先で使用中に問題が発生した際には、いかに迅速に復旧するかを製造部や設計部などを含めて、全社一体となって取り組んでいます。
日本の国力を支える企業として『社会、産業を支えるものづくり』『何が何でもすぐに対応・状況改善する』という強い意志の下、確固たる意志の強さと実行力、そして、長い歴史の中で繋ぎ続け培ってきた技術力こそが当社の強みであり、お客様から信頼をいただいている理由の一つであると考え、日々の業務へ取り組んでいます。